VISION:神託の和歌、生き方の知恵の教科書「百人一首」が、日常に生きる社会を。

神託の和歌、生き方の知恵の教科書「百人一首」が、日常に生きる社会を。歌占を温故知新に未来へ繋げます。

百人一首をはじめとする和歌は、神様の心が宿る依り代のひとつであり、神様の言葉、神託として、古より愛され、重宝されていました。古事記では、出雲の神 スサノオが、愛する女神 稲田姫をヤマタノオロチから救った際に求愛の和歌を詠んでいます。歴史上の偉人 額田王、小野小町、空海らは、神々の意思を和歌に詠み、天地を動かし、人々を救いました。八代集(古今和歌集から新古今和歌集までの8つの勅撰和歌集)には、神祇歌や神楽歌として、神々への祈りを捧げる和歌や神々の声を表現した和歌が記されています。和歌には、神様の言葉、生き方の知恵がつまっているのです。

このように和歌は尊くありがたく、日本の象徴 神道を身近に感じさせてくれる存在ですが、和歌が日常で用いられる言語、共通の文化や教養から遠ざかった今、和歌の魅力を感じる、和歌という神様の言葉に触れる機会は少ないように感じます。現代社会、日常で、私たちが和歌に触れることができる場といえば、歌会始、和歌の中でもっとも身近な百人一首を用いたかるた遊び、かるた大会でしょうか。それ以外で愛される方法、百人一首、和歌にこめられた、神様の言葉、古の人々の知恵が、現代、未来で必要とされる社会を作るには、どのような形で価値を創造すればいいかと本質を問い、「歌占」 を温故知新に再興しています。

歌占とは:
伝統文化である和歌を介し、神様から神託をいただく、神様と対話する方法。1133年、百人一首の歌人の1人  崇徳天皇の御代には、人々が集い、様々な書物にまとめられた百首歌を用い、歌占をしたと長秋記に記されています。梅園日記には、歌ト五の章に「婦女子無心にて、百人一首の草紙をひらき、其歌をもてうらなふを歌トといふ。もろこしにも似たるわざあり。巻トといへり。」とあり、女性が百人一首の歌集を用い、歌占で神託を得ていたことが歴史に残っています。江戸時代の文献には、百人一首と易学を融合したものもあります。

また、ユネスコ無形文化遺産 能楽の演目「歌占」では、神託を受けたい者に短冊に記した和歌のうち1つを選ばせ、和歌に秘められたメッセージをもとに吉凶や質問への回答を神の導きとして伝えています。

金春流
(写真提供:能楽「金春流」 公益社団法人 金春円満井会)
歌占は、おみくじと言えば、身近でしょうか。神社仏閣でひくことができるおみくじには、和歌を記し、吉凶や神託を綴っているものがあります。(とはいえ、和歌を歌占として解釈した神託は記されておらず、吉凶や内容との整合性はありません。また、現状、全国各地の神社には、おみくじメーカーにより作られた和歌のおみくじが納められており、このおみくじは、祀神と一致していません。)明治神宮では祀神である明治天皇・昭憲皇太后の和歌のおみくじ、歌占で、今日のこころがけや、生き方の知恵をいただくことができます。明治神宮のように祀神とゆかりのある言葉、和歌を神託としていただく聖地は素晴らしいです。

神社仏閣、聖地で祈りをささげ、お願いをし、いただくことができる神様の神託、それがおみくじであり、歌占です。歌占がもっと身近に、もっと日常に寄り添うことで、神様の加護を感じる機会や、和歌、百人一首の知恵が生きる社会、伝統文化や日本を尊ぶ未来が作れると信じています。

朝のテレビ番組の運勢。雑誌の今月の運勢。手にとる占いの書籍。神様にお祈りし、お願いをして悩んだときに相談に行く先。見渡せば、日本独自のものではないものに頼り、それが、当たり前となっています。だからこそ、今、歌占、日本古来の伝統文化である和歌、百人一首、神道で、人々の生き方の道しるべをしめしていきたいと思います。古典エデュケーター 大濵 彩花が運営する当サイトでは、日本の神道に根付いた、神様の言葉である和歌「百人一首」を、歌占として温故知新に現代訳しています。72候、毎日の運勢の歌占など、ぜひご覧ください。また、歌占を用いたカウンセリングも行っています。なお、ご自宅で、また、持ち歩き、心のよりどころとなる「歌占かるた」を準備中ですので、ご期待ください。あなたの人生に寄り添い、糧となる言葉との出逢いがありますように。

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