小学校 小学校向け指導案
小学校3〜6年生の国語・総合の授業で使える百人一首の指導案テンプレート
五色百人一首(20首ずつ5色に分けたかるた)を使い、百人一首に初めて触れる児童が楽しみながら和歌のリズムに親しむことを目指す授業です。1回の対戦が約5分で終わるため、短い時間でも取り組めます。
学習指導要領との対応
伝統的な言語文化に関する事項(第3・4学年):易しい文語調の短歌や俳句を音読したり暗唱したりするなどして、言葉の響きやリズムに親しむこと。
本時の目標
- 百人一首の基本的なルール(上の句を聞いて下の句の札を取る)を理解する
- 五色百人一首の対戦を通じて、和歌の音読を繰り返し体験する
- お気に入りの歌を1首見つけ、その意味を知る
準備物
- 五色百人一首セット(グループ数分)
- 五色百人一首の解説ページ(プロジェクター投影用)
- 基本ワークシート(配布用に印刷)
授業の展開
| 段階 | 時間 | 学習活動 | 指導上の留意点 |
|---|---|---|---|
| 導入 | 10分 |
・百人一首について知っていることを発表する ・百人一首とは何かを簡単に説明(藤原定家が選んだ100首の和歌) ・五色百人一首のルールを説明する |
・「ちはやふる」などのアニメ・漫画を知っている児童がいれば、そこから話題を広げる ・ルール説明はプロジェクターで実演するとわかりやすい |
| 展開1 | 25分 |
・4人1組のグループを作る ・青色(20首)の札を使って対戦する ・教師が読み手となり、2〜3回対戦を繰り返す |
・最初はゆっくり読み、2回目以降は少しスピードを上げる ・取れなくても楽しめる雰囲気を作る ・繰り返すうちに覚える歌が出てくることに気づかせる |
| 展開2 | 15分 |
・対戦で印象に残った歌を1首選ぶ ・選んだ歌の意味をワークシートで確認する ・グループ内で選んだ歌を発表し合う |
・「きれいだと思った歌」「面白い響きの歌」など、選ぶ基準は自由でよい ・現代語訳は教師が補足説明する |
| まとめ | 5分 |
・今日の活動の感想を発表する ・次回は別の色の札で対戦することを予告する |
・「覚えた歌はあるか」を問いかけ、自然な暗唱への動機づけを行う |
第2時(45分)の展開
| 段階 | 時間 | 学習活動 | 指導上の留意点 |
|---|---|---|---|
| 導入 | 5分 | ・前回覚えた歌を確認する ・今回使う色の札を配る |
・覚えている歌を声に出して言わせる |
| 展開 | 30分 |
・新しい色(赤色20首)で対戦する(3〜4回) ・児童同士で読み手を交代する |
・読み手を交代させることで、音読の機会を増やす ・対戦記録表をつけると意欲が高まる |
| まとめ | 10分 |
・2色合計40首の中からお気に入りの歌を1首選び、ワークシートに歌と意味を書く ・全体で共有する |
・継続して取り組める環境を整える(朝の会・帰りの会での5分間かるた等) |
評価規準
- 知識・技能:百人一首の基本的なルールを理解し、上の句と下の句の対応がわかる
- 思考・判断・表現:お気に入りの歌を選び、その理由を説明できる
- 主体的に学習に取り組む態度:かるた遊びに積極的に参加し、和歌に親しもうとしている
クラスで百人一首かるた大会を企画・実施する活動を通じて、和歌の暗唱と協働的な学びを実現する授業です。大会の準備(ルール決め・練習)から実施・振り返りまでを3時限で行います。
学習指導要領との対応
伝統的な言語文化に関する事項(第5・6学年):親しみやすい古文や漢文、近代以降の文語調の文章を音読するなどして、言葉の響きやリズムに親しむこと。
本時の目標
- かるた大会の企画・運営を通じて、協働的に活動する力を身につける
- 練習を通じて、複数の歌を暗唱できるようになる
- 百人一首の文化的背景に関心を持つ
準備物
授業の展開(第1時:準備)
| 段階 | 時間 | 学習活動 | 指導上の留意点 |
|---|---|---|---|
| 導入 | 10分 | ・かるた大会の開催を伝え、大会のイメージを共有する ・散らし取り(初心者向け)のルールを確認する |
・競技かるたの映像を見せると動機づけになる |
| 展開 | 30分 | ・4人グループで練習対戦を行う(五色の青を使用) ・対戦しながら、お手つきルールや読み方を確認する ・大会のルール(使用する色、対戦方式)を話し合って決める |
・ルールを児童自身に決めさせることで主体性を育む ・「散らし取り」が初心者には取り組みやすい |
| まとめ | 5分 | ・決めたルールを確認する ・次時までに5首暗記するよう促す |
・暗記法ページを紹介する |
授業の展開(第2時:大会)
| 段階 | 時間 | 学習活動 | 指導上の留意点 |
|---|---|---|---|
| 導入 | 5分 | ・大会ルールの最終確認 ・トーナメント表を発表する |
・公平な組み合わせになるよう配慮する |
| 展開 | 35分 | ・トーナメント方式で対戦する ・教師が読み手を務め、児童は取り手に専念する ・1試合5分×5〜6試合 |
・待ち時間がないよう、同時に複数グループが対戦する ・応援のマナーも指導する |
| まとめ | 5分 | ・結果発表と表彰 ・感想を一言ずつ発表する |
・順位だけでなく、「一番多く取った歌」など個別の成果も認める |
授業の展開(第3時:振り返り)
| 段階 | 時間 | 学習活動 | 指導上の留意点 |
|---|---|---|---|
| 導入 | 5分 | ・大会を振り返り、覚えた歌を確認する | ・全員が最低1首は覚えていることを確認する |
| 展開 | 30分 |
・自分が一番印象に残った歌について調べ学習を行う ・歌の意味、歌人の情報をワークシートにまとめる ・グループ内で発表し合う |
・百人一首一覧ページをタブレットで閲覧させると効率的 ・歌人の名前の読み方にも注目させる |
| まとめ | 10分 | ・各グループの代表が発表する ・百人一首の文化的な価値について教師がまとめる |
・今後も朝の会等で継続する計画を伝える |
評価規準
- 知識・技能:百人一首のルールに従って対戦でき、複数の歌を暗唱できる
- 思考・判断・表現:印象に残った歌について調べ、その魅力をまとめて発表できる
- 主体的に学習に取り組む態度:大会の準備・運営に主体的に参加し、日本の伝統文化に関心を示している
百人一首の中から今の季節に合った歌を探し、季節感を味わう1時限完結の授業です。日本の伝統的な季節観(旧暦)と現代の季節感の違いにも気づかせます。
学習指導要領との対応
伝統的な言語文化に関する事項(第5・6学年):古典について解説した文章を読み、昔の人のものの見方や感じ方を知ること。
本時の目標
- 百人一首の中から季節に関する歌を見つけ、その季節感を説明できる
- 旧暦と新暦の季節の違いに気づく
- お気に入りの季節の歌を1首選び、音読する
準備物
- 季節の百人一首ページ(プロジェクター投影用)
- テーマ別分類表PDF(配布用)
- ワークシート(歌・季節・理由を記入する用紙)
授業の展開
| 段階 | 時間 | 学習活動 | 指導上の留意点 |
|---|---|---|---|
| 導入 | 10分 |
・「今の季節を感じるもの」を発表する ・百人一首にも季節の歌があることを紹介する ・季節の百人一首ページを投影して概要を示す |
・春=1〜3月(旧暦)であることを説明し、現代との違いに触れる ・授業時期に合った季節を中心に扱う |
| 展開1 | 15分 |
・テーマ別分類表を配布し、季節の歌を確認する ・2〜3人のグループで、今の季節に合う歌を3首選ぶ ・選んだ理由をメモする |
・歌の中のどの言葉が季節を表しているかに注目させる ・「桜」「紅葉」「雪」などの季語的な言葉を手がかりにさせる |
| 展開2 | 15分 |
・各グループが選んだ歌と理由を発表する ・教師が歌の意味を補足説明する ・「1000年前の人も同じ季節を感じていた」ことに気づかせる |
・同じ季節でも違う歌を選んだグループの比較が面白い ・歌枕(地名)が出てきたら地図で位置を確認すると効果的 |
| まとめ | 5分 |
・一番気に入った季節の歌を1首選び、全員で音読する ・次の季節にもう一度この活動をすることを予告する |
・音読は文語のリズムを味わうようにゆっくり読む ・季節ごとに繰り返すと年間を通じた学びになる |
評価規準
- 知識・技能:百人一首の歌の中から季節に関する表現を見つけることができる
- 思考・判断・表現:季節の歌を選んだ理由を説明でき、昔の人の季節感と自分の季節感を比較できる
- 主体的に学習に取り組む態度:和歌の季節感に関心を持ち、音読を通じて言葉の響きを味わおうとしている