菅家
かんけ
このたびは 幣も取りあへず 手向山
紅葉の錦 神のまにまに
歌意
この度の旅は急だったので、神様に捧げる幣を用意できませんでした。代わりに手向山の紅葉を捧げますので、神様の御心のままにお受け取りください。
超現代語訳
急な出張で手ぶらで来ちゃいました、神様! お賽銭ないけど、この紅葉マジ綺麗なんでこれで勘弁して! 自然の美しさプライスレスってことで、よろしく頼みます!
決まり字
この
文法解説
【句切れなし】「幣(ぬさ)」は神への捧げ物。「とりあへず」は「とりあえず」ではなく「用意できず」。「神のまにまに」は「神の御心のままに」。
掛詞
「手向(たむけ)山」と「手向く(供える)」
補足解説
菅家は菅原道真のこと。学問の神様。宇多上皇の旅に同行した際、神へ捧げる幣の代わりに美しい紅葉を捧げるという、気品と才知にあふれた歌。