第45首

謙徳公

けんとくこう
謙徳公の歌

あはれとも いふべき人は 思ほえで

身のいたづらに なりぬべきかな

私のことをかわいそうだと言ってくれそうな人も思い浮かばず、私はきっとこのままむなしく死んでいくのだろうなあ。

超現代語訳

私が死んでも、誰も泣いてくれないんだろうな。孤独死確定かよ。誰か一人でいいから「かわいそう」って言ってほしいだけなんだけどな、無理ゲーかな。

あはれ

【三句切れ】「あはれ」は共感・同情。「思ほえで」は「思われないで」。「なりぬべきかな」は「なってしまうのだろうなあ(推量+詠嘆)」。
なし
謙徳公(藤原伊尹)。女性の立場で詠んだとも言われる。私の孤独を誰も理解してくれず、このまま死んでいくのだろうかという絶望感。