相模
さがみ
恨みわび ほさぬ袖だに あるものを
恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
歌意
つれない人を恨み、悲しさに涙の乾く間もない私の袖ですが、このまま恋のために死んでしまい、悪評が立つことだけが残念です。
超現代語訳
泣きすぎて服ビシャビシャなんだけど、それより「恋に狂って死んだ女」って噂されるのが一番イヤ。黒歴史として残るとか勘弁してほしい。私のプライドが許さん。
決まり字
うら
文法解説
【二句・四句切れ】「恨みわび」は恨み嘆いて。「ほさぬ」は涙で乾かない。「名こそ惜しけれ」は噂が立つのが惜しい(=恥ずかしい)。
掛詞
なし
補足解説
相模。恋の悩みで袖が乾く暇もないが、それよりも浮き名が立って自分の評判が落ちるのがつらいという、世間体を気にする複雑な恋心。