大僧正行尊
だいそうじょうぎょうそん
もろともに あはれと思へ 山桜
花よりほかに 知る人もなし
歌意
私がお前を愛しく思うように、お前も私を愛しいと思っておくれ、山桜よ。私の心を知ってくれる人は、この桜の花以外には誰もいないのだから。
超現代語訳
ねぇ桜、私がお前のこと好きなように、お前も私を好きでいてくれよ。友達ゼロの私にとって、もう話し相手はお前しかいないんだ…。孤独すぎんか?
決まり字
もろ
文法解説
【二句切れ】「もろともに」は一緒に。「あはれ」はしみじみとした情趣。「知る人」は理解者。
掛詞
なし
補足解説
大僧正行尊。山奥で修行中に咲く桜を見て、孤独な自分と孤独な桜を重ね合わせ、共感を求めた歌。擬人法が使われている。