藤原基俊
ふじわらのもととし
契りおきし させもが露を 命にて
あはれ今年の 秋もいぬめり
歌意
「恵みを与えよう」と約束してくださったお言葉を頼りにして生きてきましたが、むなしく今年の秋も過ぎていってしまうようです。
超現代語訳
「絶対昇進させる」って約束したじゃん! それ信じて頑張ってきたのに、今年もスルー? 期待させるだけさせて放置とか、パワハラ上司かよ。
決まり字
ちぎりお
文法解説
【初句切れ】「契りおきし」は約束なされた。「させもが露」は恵みの露(命をつなぐもの)。「いぬめり」は過ぎ去ってしまうようだ。
掛詞
なし
補足解説
藤原基俊。息子を昇進させるという約束を守らない藤原忠通への抗議の歌。「約束を頼りに生きてきたのに、今年も駄目でしたね」という皮肉。