待賢門院堀河
たいけんもんいんのほりかわ
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は ものをこそ思ヘ
歌意
あなたの私に対する愛が長く続くかどうかもわからないので、黒髪が乱れているように、今朝の私の心も乱れて物思いに沈んでいます。
超現代語訳
昨日は愛し合ったけど、これっていつまで続くの? 寝癖でボサボサの髪みたいに、私の心もぐちゃぐちゃ。不安すぎて朝から病むわ。
決まり字
ながか
文法解説
【二句切れ】「長からむ」は「心が長く続くだろうか(いや続かない)」と「黒髪の長さ(長・な髪)」の掛詞。「物をこそ思へ」は物思いにふけっている。
掛詞
「長からむ」(長く・長髪)、「乱れて」(髪が乱れ・心が乱れ)
補足解説
待賢門院堀河。結ばれた翌朝、相手の愛情が続くか不安で、髪が乱れているように心も乱れているという、恋の不安と甘美な余韻。