右近
うこん
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし
人の命の 惜しくもあるかな
歌意
あなたに忘れ去られる我が身のことは何とも思いませんが、私を愛すると神に誓ったあなたの命が、神罰で失われないかどうかが惜しまれます。
超現代語訳
私を捨てるのはいいけどさ、昔「ずっと一緒」って神に誓ったよね? 嘘ついたらバチ当たるよ? 私、あなたが死んじゃったら悲しいなぁ〜(棒読み)。
決まり字
わすら
文法解説
【二句切れ】「忘らるる」は受身。「誓ひてし」は過去。「惜しくもあるかな」は「惜しいことだなあ」という詠嘆。
掛詞
なし
補足解説
右近。愛を誓った相手に裏切られた歌。自分の苦しみよりも、神に誓って破ったあなたが神罰を受けるのではないかと心配する(という皮肉とも取れる)複雑な女心。