大納言公任
だいなごんきんとう
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど
名こそ流れて なほ聞こえけれ
歌意
(大覚寺の)滝の水音が聞こえなくなってから長い年月が経ってしまったが、その名声だけは流れ伝わって、今でも聞こえていることだ。
超現代語訳
あの有名な滝、もう枯れちゃったらしいけど、噂だけはめっちゃ聞くよね。「昔はすごかった」って伝説になってる感じ? インフルエンサーの引退後みたい。
決まり字
たき
文法解説
【三句切れ】「滝の音」は大覚寺の滝殿。「なりぬれど」は「なってしまったけれど」。「なこそ流れて」は「(滝の)名声だけは世に流れて」。
掛詞
なし
補足解説
大納言公任(藤原公任)。かつての名所が廃れても評判だけは残っていること、または自身の名声への矜恃を、滝の跡に託して詠んだ。文化財保存的な視点もある歌。