第56首

和泉式部

いずみしきぶ
和泉式部の歌

あらざらむ この世のほかの 思ひ出に

今ひとたびの 逢ふこともがな

私はもうすぐ死んでしまうでしょう。あの世への思い出として、せめてもう一度だけお逢いしたいものです。

超現代語訳

もう私死にそうだから、最後のお願い聞いて。冥土の土産にもう一回デートして! それだけでいいの。イケメンな君の顔見てから死にたいの!

あらざ

【初句切れ】「あらざらむ」は「私はもう生きていないだろう」。「この世のほか」はあの世。「逢ふこと」はあなたに逢うこと。
なし
和泉式部。恋多き女流歌人。病床での歌とされる。死ぬ前にもう一度あなたに逢いたいという、最期の願いとしての情熱的な恋歌。