法性寺入道前関白太政大臣
ほっしょうじにゅうどうさきのかんぱくだじょうだいじん
わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の
雲居にまがふ 沖つ白波
歌意
大海原に船を漕ぎ出して見渡してみると、遥か彼方の雲と見分けがつかないような、沖の白波が立っていることだ。
超現代語訳
海に出てみたら、波と雲の境界線なさすぎ! 全部真っ白でどっちが空でどっちが海かわかんない。異世界に来ちゃった感あって壮大すぎるわ。
決まり字
わたのはらこ
文法解説
【二句切れ】「わたの原」は大海原。「雲居」は雲のある遠い所。「まがふ」は見間違える。「沖つ白波」は沖の白波。
掛詞
なし
補足解説
法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠通)。75番の歌を送られた相手。海と空が一体化したような壮大な風景描写。白波と雲が混ざり合う幻想美。