道因法師
どういんほうし
思ひわび さても命は あるものを
憂きにたへぬは 涙なりけり
歌意
つれない人のことを思い悩んでも、命だけはどうにかあるものだが、そのつらさに耐えかねて流れるのは涙であった。
超現代語訳
恋煩いじゃ死ななかったけど、涙腺は崩壊したわ。メンタル強いつもりだったけど、涙だけは勝手に出てくるの、体の正直さに引く。
決まり字
おも
文法解説
【三句切れ】「思ひわび」は思い悩んで。「さても」はそれでも。「憂きにたへぬ」はつらさに耐えられない。
掛詞
なし
補足解説
道因法師。80歳過ぎてからの歌とも言われる。恋の苦しみで命は尽きないが、涙だけは耐えきれずに流れるという、老いてなお激しい恋情。