寂蓮法師
じゃくれんほうし
村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
歌意
にわか雨が通り過ぎて、その滴もまだ乾いていない真木の葉に、霧が白く立ち上っていく秋の夕暮れであるよ。
超現代語訳
通り雨あがった瞬間の、森から霧がバーッて出てる景色、ヤバくない? 天然のスモーク焚いたみたい。秋の夕暮れ演出、凝りすぎでしょ。
決まり字
む
文法解説
【句切れなし】「村雨」はにわか雨。「まだひぬ」はまだ乾かない。「まきの葉」は真木(杉や檜など)。
掛詞
なし
補足解説
寂蓮法師。雨上がりの夕暮れ、森から霧が立ち上る静寂な風景をモノトーンの水墨画のように描いた。幽玄の美を代表する歌。