中納言兼輔
ちゅうなごんかねすけ
平安前期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代前期から中期の公卿・歌人で、三十六歌仙の一人。中納言まで昇進し、加茂川のほとりに邸宅を構えたことから「堤中納言」とも呼ばれた。紫式部の曾祖父にあたる。
古今和歌集に8首が入集。恋の歌に優れ、情感ある表現が特徴的。歌合の催しも積極的に行い、当時の歌壇の中心的人物だった。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ」の歌は、「いつ見た」というわけでもないのにどうしてこんなに恋しいのかと詠んだ幻想的な恋歌。「いづみ川」の「いづみ」に「いつ見」を掛けている。実際に会ったことのない相手への恋を詠んだとされる。
娘が醍醐天皇の後宮に入ったことから、皇族に縁の深い家柄となった。その系譜が紫式部へと続くことを考えると、平安文学の流れを形成した重要な人物と言えるだろう。