百人一首の覚え方
初心者でも確実に覚えられる5つの方法と
30日で100首をマスターする学習プラン
なぜ百人一首を覚えるのか
百人一首を覚えたいと思う理由は大きく3つあります。
1つ目は受験・テスト対策です。百人一首は大学入試共通テストや高校の定期テストで頻繁に出題されます。歌の意味や文法、修辞技法を理解しておくことが直接得点に繋がるため、受験生にとっては避けて通れない学習テーマです。
2つ目は競技かるたです。漫画・アニメ『ちはやふる』の影響で競技かるたの人気が高まっており、大会に出場するには100首すべての決まり字を覚えることが必須です。競技かるたでは、読み手が上の句を詠み始めた瞬間に下の句の札を取る反射神経が求められます。
3つ目は教養・日本文化への理解です。恋心、季節の移ろい、人生の哀歓を31文字に凝縮した和歌は、1000年以上前の日本人の感性を今に伝えてくれます。百人一首を覚えることは、日本文化の奥深さに触れる入り口となります。
どの目的であっても、自分に合った覚え方を見つけることが効率的な暗記への第一歩です。以下では、実績のある5つの覚え方を紹介します。
百人一首の覚え方5選
方法1:決まり字で覚える
決まり字とは、上の句を聞いただけで下の句を特定できる最小限の文字数のことです。これを使えば、100首を効率的にグループ分けして覚えられます。
最も覚えやすいのが一字決まりの7首です。語呂合わせ「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」(娘、房、干せ)を覚えるだけで、この7文字のどれかが聞こえた瞬間に札が取れるようになります。競技かるたを目指す人には必須の覚え方です。
続いて二字決まり42首、三字決まり37首と進めていけば、少ない文字数から順に攻略でき、達成感を感じながら学習を続けられます。
決まり字グループ別暗記を見る方法2:語呂合わせで覚える
上の句と下の句を印象的なイメージや語呂合わせで結びつける方法です。音の響きやダジャレのような関連付けを使うことで、記憶に残りやすくなります。
例えば「むらさめの」→「きりたちのぼる」は、「む」と聞いたら「霧」をイメージ。「せをはやみ」→「すゑにあはむ」は、「瀬が速い川で分かれても末には逢おう」というストーリーで覚えられます。
紛らわしい歌のペア(「あさぼらけ」で始まる2首など)も、イメージの違いで区別できるようになります。自分だけのオリジナル語呂合わせを作るのも効果的です。
語呂合わせ・イメージ記憶を見る方法3:意味・ストーリーで覚える
歌の意味や詠まれた背景を理解すると、単なる音の羅列ではなく「物語」として記憶に定着します。感情と結びついた記憶は忘れにくいという脳科学の原理を活かした覚え方です。
例えば第77番・崇徳院の「せをはやみ」は、保元の乱で敗れ讃岐に流された天皇が詠んだ歌です。「岩にせき止められた急流が、分かれてもまた合流するように、いつか再び逢おう」という切ない想いを知れば、上の句と下の句の繋がりが自然と頭に入ります。
当サイトでは各歌の現代語訳に加え、歌人の気持ちがよりリアルに伝わる超現代語訳も掲載しています。受験対策にも役立つ覚え方です。
現代語訳で歌の意味を知る方法4:テーマ別にまとめて覚える
百人一首の100首をテーマごとにグループ分けして覚える方法です。似た内容の歌をまとめることで、関連する記憶が互いに補強し合い、定着率が上がります。
百人一首には恋の歌が43首と最も多く、次いで四季の歌、旅の歌、人生観を詠んだ歌があります。例えば「秋の夕暮れ」を詠んだ歌を3首まとめて覚えたり、「逢いたいのに逢えない」という切ない恋の歌をグループで覚えたりすると効率的です。
テーマ別に覚えると、歌の世界観への理解も深まり、古文の読解力向上にも繋がります。
テーマ別一覧を見る目的別おすすめの覚え方
学生・受験生向けの覚え方
受験や定期テスト対策が目的なら、100首すべてを覚える必要はありません。まずは頻出の20〜30首に絞って重点的に学習しましょう。
覚え方としては、方法3(意味で覚える)と方法4(テーマ別)の組み合わせがおすすめです。歌の意味・文法・修辞技法を理解しながら覚えることで、単なる暗記ではなく古文読解力も同時に鍛えられます。
特に共通テストでは掛詞・枕詞・縁語などの修辞技法の識別が頻出です。歌の意味を理解した上で覚えれば、これらの問題にも対応できます。文法解説も併せて活用しましょう。
競技かるた初心者向けの覚え方
競技かるたを始めるなら、方法1(決まり字)が最優先です。決まり字を覚えなければ、読み手の声に反応して素早く札を取ることができません。
まず一字決まりの7首を完璧にしましょう。「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」の語呂合わせで覚え、タイムトライアルで反射速度を鍛えます。次に二字決まり42首へ進み、最終的に100首すべての決まり字を覚えることを目指します。
並行して方法2(語呂合わせ)で上の句と下の句の結びつきを強化すると、実戦で「聞いた瞬間に手が動く」レベルに近づけます。競技かるた入門ガイドも参考にしてください。
30日で覚える学習プラン
1日15〜30分の学習で、30日で100首をマスター
第1週(1〜7日目):一字決まりと基本を覚える
1日目:一字決まり7首を「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」で暗記。各文字に対応する歌を確認し、上の句と下の句のペアを覚えます。
2〜5日目:二字決まりの歌を1日8〜10首ずつ覚えていきます。「あ」で始まる16首から着手し、2文字目で分類して覚えましょう。
6〜7日目:ここまでに覚えた約40首を札流しで総復習。思い出せない歌は重点的にチェックします。
第2週(8〜14日目):二字決まりを完了
8〜11日目:残りの二字決まりを1日5〜8首ずつ覚えます。語呂合わせやイメージ記憶を活用して、上の句と下の句を結びつけましょう。
12〜13日目:二字決まり42首をフラッシュカードで集中復習。苦手な歌をリストアップします。
14日目:ここまでに覚えた49首(一字7首+二字42首)でクイズに挑戦。正答率80%以上を目指しましょう。
第3週(15〜21日目):三字以上の決まり字を攻略
15〜18日目:三字決まり37首と四字以上の14首を1日10〜12首ずつ覚えます。歌の意味を理解しながら進めると定着しやすくなります。
19〜20日目:紛らわしい歌のペアを集中攻略。「あさぼらけ」「きみがため」「わたのはら」など、六字決まりの歌の見分け方を確実にします。
21日目:100首すべてでクイズに挑戦。正答率を記録し、弱点を把握します。
第4週(22〜30日目):定着と実践練習
22〜25日目:クイズで間違えた歌を重点復習。苦手な歌は語呂合わせを見直したり、新しいイメージを作ったりして記憶を強化します。
26〜28日目:タイムトライアルで反応速度を鍛えます。「考えて思い出す」から「瞬時に反応する」レベルを目指しましょう。
29〜30日目:100首通しで最終確認。正答率90%以上を目指します。到達しなくても、この30日間の学習基盤があれば、あと1〜2週間の復習で確実に定着します。
百人一首の覚え方 よくある質問
百人一首は何日で覚えられる?
個人差はありますが、1日3〜5首のペースで進めれば約30日で100首を一通り学習できます。完全に定着させるには、さらに2〜4週間の復習期間が必要です。
決まり字から覚える方法なら、一字決まり7首は1日で暗記可能です。最初の成功体験が大切なので、まずは一字決まりから始めましょう。
小学生でも百人一首を覚えられる?
小学生でも十分覚えられます。実際に全日本かるた協会の大会には小学生の参加者も多くいます。語呂合わせやイメージで覚える方法が特に効果的で、意味がわからなくても音のリズムで覚えることができます。
おすすめは札流しモードで毎日少しずつ繰り返すことです。ゲーム感覚で取り組めるので、子どもでも楽しく続けられます。
百人一首を覚える順番は?
おすすめは決まり字の少ない順です。まず一字決まりの7首(む・す・め・ふ・さ・ほ・せ)を覚え、次に二字決まり42首、三字決まり以降と進みます。
番号順に1番から覚えるのは非効率なので避けましょう。決まり字順なら、少ない努力で多くの歌を瞬時に判別できるようになります。詳しくは決まり字グループ別暗記をご覧ください。