平兼盛
たいらのかねもり
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで
歌意
心に秘めてきたけれど、顔や表情に出てしまっていたようだ。私の恋心は。「誰かに恋しているのですか」と人に尋ねられるほどに。
超現代語訳
隠してたのに「好きな人いるでしょ?」ってバレたー! 顔に出てた? マジかー。自分ではポーカーフェイスのつもりだったのに、恋心ダダ漏れだったわ。
決まり字
しの
文法解説
【二句切れ】「しのぶれど」は「我慢していたけれど」。「色に出でにけり」は顔色に出てしまった。「平兼盛」と「壬生忠見」の歌合での判定逸話が有名。
掛詞
なし
補足解説
平兼盛。天徳内裏歌合で壬生忠見(41番)と対決し、勝利した名歌。隠しきれない恋心が顔に出てしまい、他人に問われるほどの恥じらいと喜び。