清少納言
せいしょうなごん
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも
よに逢坂の 関はゆるさじ
歌意
夜が明けないうちに鶏の鳴き真似をして騙そうとしても、この逢坂の関は決して通しませんよ(私は騙されませんよ)。
超現代語訳
鶏のマネして「もう朝だよ」って騙そうとしても無駄だから。私、ガード堅いんで。そんな子供だましでオチると思ったら大間違い。出直してきな!
決まり字
よを
文法解説
【二句切れ】「夜をこめて」は夜が深いうちに。「そらね」は鳴き真似。「はかるとも」の「とも」は逆接仮定。「ゆるさじ」は許さないだろう(打消推量)。
掛詞
「逢坂」と「逢ふ」
補足解説
清少納言。函谷関の故事(鶏の鳴き真似で関を開けた)を踏まえ、「私の逢坂の関はそんな小手先では開きませんよ」と相手を軽くあしらった才気煥発な歌。