俊恵法師
しゅんえほうし
夜もすがら もの思ふころは 明けやらで
閨のひまさへ つれなかりけり
歌意
一晩中あの人を思って悩んでいるころは、夜がなかなか明けず、寝室の隙間さえもがつれなく感じられることだ(いっこうに白んでこない)。
超現代語訳
悩みすぎて全然寝れない! まだ夜中? 窓の隙間見ても真っ暗だし、時間止まってるんじゃね? 部屋の闇まで私をイジめてくるとか、何なのこれ。
決まり字
よも
文法解説
【句切れなし】「夜もすがら」は一晩中。「明けやらで」はなかなか明けなくて。「閨(ねや)」は寝室。「ひまさへ」は隙間さえ。
掛詞
なし
補足解説
俊恵法師。夜が明けないことへの恨みを、隙間から光が入ってこない「隙間のつれなさ」に転嫁した、繊細で心理的な描写の恋歌。