従二位家隆
じゅにいいえたか
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける
歌意
風がそよそよと吹いている「ならの小川」の夕暮れ時は(秋のような涼しさだが)、禊(みそぎ)が行われていることだけが、夏である証拠なのだなあ。
超現代語訳
夕暮れの風涼しすぎて秋かと思ったわ。でも川でお清めしてるの見ると「あ、まだ夏イベント中だった」って気づく。フェス感あっていいよね。
決まり字
かぜそ
文法解説
【二句切れ】「風そよぐ」は風がそよぐ。「ならの小川」は上賀茂神社を流れる川。「みそぎ」は夏越の祓。「しるし」は証拠。
掛詞
「なら」(楢・奈良・川の名)
補足解説
従二位家隆(藤原家隆)。夕風の涼しさは秋のようだが、行事(禊)を見るとやはりまだ夏なのだなあという、季節の移ろいを捉えた歌。