光孝天皇
こうこうてんのう
平安前期 男性歌人
経歴・人物紹介
第58代天皇(在位884-887年)。陽成天皇の後を受けて55歳の高齢で即位した。長年臣下として暮らした経験から質素な生活を好み、人格者として慕われた。
在位わずか3年で崩御したが、この天皇の代に藤原基経が「関白」の職に就き、摂関政治の確立に重要な役割を果たした時期でもある。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ」の歌は、あなたのために春の野に出て若菜を摘んでいると、袖に雪が降りかかるという情景を詠んだ歌。春のために若菜を摘むという古来の風習と、贈る人への思いやりが表現されている。
即位前は長く皇位とは縁遠い生活を送り、農耕を好んで自ら田畑を耕したというエピソードが残る。この素朴さと人柄の良さが、晩年の天皇擁立につながったとされる。