中納言行平
ちゅうなごんゆきひら
平安前期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代前期の貴族・歌人で、在原業平(17番)の兄にあたる。平城天皇の孫で、在原氏の一人。中納言まで昇進した。須磨(現在の神戸市)に自ら赴任することを望み、その地を詠んだ歌で知られる。
源氏物語の光源氏が須磨に隠遁するくだりは、在原行平の須磨下向の故事が下敷きになっているとも言われる。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」の歌は、因幡(鳥取県)へ旅立つ際に詠んだ別れの歌。「いなば」に「往なば(去ってしまえば)」と「因幡」を、「まつ」に「松」と「待つ」を掛けた技巧的な作品。
須磨の浦に下った際、松浦という海女と恋仲になったという伝説が謡曲「松風」の題材になった。松風・村雨という姉妹の海女への恋物語は後世に広く親しまれ、能の名作となっている。