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大江千里

おおえのちさと

平安前期 男性歌人
大江千里の絵札

経歴・人物紹介

平安時代前期の漢学者・歌人。宇多・醍醐天皇に仕え、大学頭・摂津権守などを歴任した。漢詩文の素養が深く、白居易(白楽天)の漢詩を和歌に翻案した「句題和歌」で知られる。

古今和歌集には8首が入集。漢籍の知識を和歌の表現に活かした手法は、平安文学の漢和融合の一面を示す重要な例とされる。

この歌人の百人一首

023

月見れば 千々にものこそ 悲しけれ

わが身一つの 秋にはあらねど

月を見ると、あれこれと物悲しく感じられる。私ひとりだけに訪れている秋ではないのに。

決まり字: つき

エピソード・豆知識

「月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど」の歌は、白居易の漢詩「燕子楼」の一節を踏まえた歌。月を見ると様々な悲しみがこみ上げるが、秋が私一人のものではないのに、という普遍的な秋の孤愁を詠んでいる。

当時の貴族社会では漢籍への造詣が教養の証であり、大江千里のように漢詩を和歌に翻案する「句題和歌」は高く評価された。この和漢融合のスタイルが平安文学の豊かさを支えた一要素となっている。

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