文屋朝康
ふんやのあさやす
平安前期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代前期の歌人で、三十六歌仙の一人。文屋康秀(22番)の息子。左衛門少尉などの官職を歴任した。
古今和歌集に2首が入集しているが、それ以外の詳細はほとんど不明。父・康秀同様に独特の感性を持つ歌人として評価されており、その詩的な視点が特徴的。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける」の歌は、白露が風に吹かれて秋の野に散っていく様を、糸で貫き留めない玉(宝石)が散る様に喩えた視覚的に美しい歌。白露を宝石に見立てる発想が秀逸。
父・康秀が六歌仙に数えられる著名な歌人であったのに対し、朝康自身の記録はほとんど残っていない。しかし百人一首と古今集への入集から、確かな歌才を持っていたことは証明されている。