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中納言朝忠

ちゅうなごんあさただ

平安中期 男性歌人
中納言朝忠の絵札

経歴・人物紹介

平安時代中期の公卿・歌人で、三十六歌仙の一人。藤原定方(25番)の子。中納言まで昇進した。

古今和歌集以下の勅撰集に30首が収められる。琵琶の名手としても知られ、音楽と和歌の双方に才能を発揮した文化人。恋の歌に秀でており、情感豊かな表現が特徴。

この歌人の百人一首

044

逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに

人をも身をも 恨みざらまし

もし逢うことが絶対にないものならば、かえってあの人のつれなさも、我が身の運命も恨んだりしないでしょうに。

決まり字: あふ

エピソード・豆知識

「逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし」の歌は、逢うことがまったくなければ、こんなに人も自分も恨まなくて済んだのにと詠んだ逆説的な恋の悲嘆。逢うからこそ苦しむという皮肉な恋の本質を突いた一首。

父・藤原定方も百人一首の歌人であり、親子二代が選ばれている。琵琶の名手として宮廷音楽の世界でも活躍し、和歌と音楽の両方に才能を示した。父子ともに百人一首に収録されるという希少な例の一つ。

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