左京大夫道雅
さきょうのだいぶみちまさ
平安中期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代中期の貴族・歌人。藤原伊周(道長の政敵として知られる)の子で、当時の政治状況の中で不遇な立場に置かれた。「荒三位(あらさんみ)」の異名を持つほど荒々しい性格で知られた。
恋愛においては皇族の姫との許されぬ恋が有名で、その苦悩が歌に直接反映されている。勅撰集に60首以上が収められ、その情熱的な作風は独自の魅力を持つ。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな」の歌は、もうあきらめようとそれだけを、人づてではなく直接あなたに言う方法があればいいのにと詠んだ恋の絶望の歌。三条天皇の皇女・当子内親王との禁じられた恋が背景にあるとされる。
父・藤原伊周は道長との権力争いに敗れて失脚した人物。その政治的な不遇が道雅の生涯にも暗い影を落とした。禁じられた恋の末に内親王との関係を引き裂かれ、晩年は失意の中で過ごしたという悲劇的な生涯が後世の心を打ちつけている。