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権中納言定頼

ごんちゅうなごんさだより

平安中期 男性歌人
権中納言定頼の絵札

経歴・人物紹介

平安時代中期の公卿・歌人で、三十六歌仙の一人。藤原公任(55番)の子で、中納言まで昇進した。父ゆずりの教養に恵まれ、和歌・書道・管弦に優れた文化人。

後拾遺和歌集以下の勅撰集に70首以上が収められる。小式部内侍(60番)に軽口を叩いて逆に才気を見せつけられたエピソードが有名で、その逸話は後世に広く語り継がれた。

この歌人の百人一首

064

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに

あらはれわたる 瀬々の網代木

夜が明け始めるころ、宇治川に立ちこめていた霧が切れ切れになり、川瀬にしかけられた網代木が次第に現れてくる景色であるよ。

決まり字: あさぼらけう

エピソード・豆知識

「朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木」の歌は、夜明けに宇治川の霧が途切れ途切れに晴れて、網代木(川魚を捕る仕掛け)が次第に姿を現すという幻想的な叙景歌。

小式部内侍に「お母さんへの使いはもう出した?」と皮肉を言ったところ、即座に大江山の歌で返されて言葉を失ったという逸話が今昔物語・古今著聞集に記されている。父・公任も百人一首の歌人であり、親子二代で選ばれた。

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