安倍仲麿
あべのなかまろ
奈良 男性歌人
経歴・人物紹介
奈良時代の貴族。717年に遣唐使として唐に渡り、科挙に合格して唐の官僚となった。玄宗皇帝に重用され、光禄大夫・安南節度使などの要職を歴任した。
帰国を試みるも嵐で漂着し、ついに日本の土を踏むことなく唐で没した。詩人の李白・王維とも親交を結んだ国際人で、日本と中国の文化交流に貢献した。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる」の歌は、月を見上げて故郷奈良の春日にある三笠山に昇る月を思い出して詠んだとされる。異国の地で祖国を恋しく思う望郷の歌として、時代を超えて共感を呼ぶ。
唐で詠んだ漢詩「翫月詩」も知られる。70年以上にわたって唐に暮らし、唐名「朝衡(晁衡)」で親しまれた。帰国の船が嵐で沈んだという誤報が伝わり、李白が哀悼の詩を詠んでいる。