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皇嘉門院別当

こうかもんいんのべっとう

平安後期 女性歌人
皇嘉門院別当の絵札

経歴・人物紹介

平安時代後期の女流歌人で、三十六歌仙の一人。崇徳天皇の中宮・皇嘉門院藤原聖子に仕えた女房。詳しい出自や生涯は不明な点が多い。

千載和歌集以下の勅撰集に40首以上が収められており、恋の歌に優れた才能を示した。院政期の宮廷文化の中で活躍した女流歌人の一人。

この歌人の百人一首

088

難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ

みをつくしてや 恋ひわたるべき

難波江の芦の仮根(刈り根)のような、たった一夜の契りのために、澪標のように身を尽くして、一生恋い慕い続けなければならないのだろうか。

決まり字: なにはえ

エピソード・豆知識

「難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき」の歌は、難波の葦の仮寝(かりね)の一夜のために、澪標(みをつくし)のように身を尽くして恋い続けるのかと詠んだ歌。「かりね」に「仮寝(はかない逢瀬)」と「刈根(葦の根)」を、「みをつくし」に「澪標(水路標識)」と「身を尽くし」を掛けた巧みな技法。

崇徳天皇は保元の乱で配流された悲劇の天皇で、その后に仕えた皇嘉門院別当もその波乱の時代を宮廷で経験した。宮廷の政争と滅びの美学が漂う院政期に、この繊細な恋歌を詠んだ歌人の感性が際立っている。

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