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従二位家隆

じゅにいいえたか

鎌倉 男性歌人
従二位家隆の絵札

経歴・人物紹介

鎌倉時代初期の歌人。藤原光隆の子で、従二位・皇太后宮権大夫まで昇進した。後鳥羽院の歌壇の中心人物の一人で、藤原定家・藤原良経と並ぶ新古今時代の代表的歌人。

新古今和歌集に43首が収められており、後鳥羽院から厚い信頼を受けた。自然の微妙な変化を詠む繊細な歌風で知られ、生涯に詠んだ歌の数は数万首に及ぶとも言われる。

この歌人の百人一首

098

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは

みそぎぞ夏の しるしなりける

風がそよそよと吹いている「ならの小川」の夕暮れ時は(秋のような涼しさだが)、禊(みそぎ)が行われていることだけが、夏である証拠なのだなあ。

決まり字: かぜそ

エピソード・豆知識

「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」の歌は、ならの小川(上賀茂神社の境内を流れる御手洗川)の夕暮れに風がそよぐ中、禊(みそぎ)の行事こそが夏の証だと詠んだ歌。6月の祓えの儀式の情景を詠んでいる。

後鳥羽院が島流しにされた承久の乱の後も歌を詠み続け、晩年は大阪の四天王寺近くに住んで歌の修行に専念した。高齢まで歌を詠み続けた姿勢は道因法師と並んで後世の歌人の模範とされ、「歌に生涯を捧げた」歌人の象徴として語り継がれる。

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