藤原敏行朝臣
ふじわらのとしゆきあそん
平安前期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代前期の貴族・歌人で、三十六歌仙の一人。書道にも優れた。右兵衛督などの官職を歴任した。古今和歌集に19首が入集している。
自然の繊細な変化を鋭く捉える感性に優れ、特に秋から冬への移り変わりを詠んだ歌に佳作が多い。在原業平と並び、平安前期の歌壇を代表する歌人の一人。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ」の歌は、昼間と同様に夢の中でも人目を気にして逢いに来てくれないのか、という恋の切なさを詠んだ歌。
「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」(古今集)は代表作の一つで、秋の気配を目ではなく風の音で感じるという繊細な感性が光る。多才な文化人として知られ、書の達人としても名を残した。