元良親王
もとよししんのう
平安前期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代前期の皇族・歌人で、陽成天皇の第一皇子。皇位継承の可能性もあったが、父・陽成天皇が退位させられたため即位は叶わなかった。宮廷で数多くの恋愛を繰り広げ「色好み」として名高い。
古今和歌集に3首、後撰和歌集には多くの歌が収められる。恋歌を得意とし、情熱的な感情表現に優れた。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思ふ」の歌は、もはや恥も捨てて、難波の澪標(みおつくし)のように身を尽くしてでもあなたに逢いたいと詠んだ激しい恋歌。「みをつくし」に「澪標(航路の目印の杭)」と「身を尽くし」を掛けている。
伊勢(19番)との恋愛が有名で、天皇の側室である伊勢に懸想したことが伝えられる。その情熱的な性格は宮廷内でも有名で、数々の恋愛エピソードが今昔物語などに残されている。