坂上是則
さかのうえのこれのり
平安前期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代前期の歌人で、三十六歌仙の一人。坂上田村麻呂の子孫とされる武家出身の歌人。大和権少掾などの地方官を歴任した。
古今和歌集に10首が入集。叙景歌に優れ、特に雪景色を詠んだ歌に名作がある。武家の出身でありながら歌人として才能を発揮した異色の経歴が注目される。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪」の歌は、夜が明けかける頃、有明の月の光かと思うほど、吉野の里に白雪が降り積もっている情景を詠んだ歌。月明かりと雪の白さの類似という発想が秀逸。
武家出身の歌人という経歴は平安時代では珍しく、坂上田村麻呂の子孫という誇り高い家柄を持ちながら、和歌の世界でも才能を発揮した。吉野は古来より花の名所・歌枕として詠まれてきた地で、この雪の歌はその伝統を受け継ぐ一首。