春道列樹
はるみちのつらき
平安前期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代前期の歌人で、三十六歌仙の一人。山城権少掾などの地方官を歴任したが、生涯の詳細は不明な点が多い。古今和歌集に1首のみ入集している。
百人一首に収められた1首が唯一の代表作となっているが、その歌の完成度の高さから歌人としての才能の片鱗が窺える。謎の多い歌人の一人。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり」の歌は、山の川に風が仕掛けた柵は、流れることもできない紅葉だったと詠んだ歌。風が紅葉を川の上に吹き集め、まるで柵のように見える秋の情景を詠んでいる。
入集歌が古今集に1首だけというのは非常に少ないが、百人一首への採録によってその1首が後世まで広く読み継がれることになった。三十六歌仙に選ばれながらも記録がほとんど残っていないため、後世の研究者の間でも謎の多い歌人として知られる。