紀友則
きのとものり
平安前期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代前期の歌人で、三十六歌仙の一人。紀貫之の従兄弟にあたり、古今和歌集の撰者の一人に選ばれたが、完成前に没した。
自然の情景を繊細に捉える歌風で、特に桜を詠んだ歌に秀歌が多い。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「久方の 光のどけき 春の日に」の歌は、穏やかな春の日差しの中で桜が散っていく情景を詠んだ名歌。「なぜ花は静かに散ることができないのか」という問いかけが印象的。
古今和歌集の撰者に任命されたのは名誉なことだが、完成を見ずに亡くなった。その無念さを思うと、散る桜に自身の命を重ねていたのかもしれない。