藤原義孝
ふじわらのよしたか
平安中期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代中期の公卿・歌人。藤原伊尹(45番)の次男で、容姿が美しく学問にも優れた人物として知られた。しかし21歳の若さで疱瘡(天然痘)により夭折した。
古今和歌集以下の勅撰集に50首ほどが収められており、短い生涯の中でも多くの歌を残した。恋の歌に卓越しており、その若さゆえの情熱が歌に直接的に表れている。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな」の歌は、あなたのためなら惜しくなかった命が、あなたに出会った今は長く生きたいと思うようになったと詠んだ恋歌。光孝天皇の15番歌「君がため春の野に出でて」と対になる「君がため」の名歌。
21歳での早世は平安貴族の中でも特に惜しまれ、その美貌と才能を惜しむ声が多く記録に残っている。父・伊尹(謙徳公)も在職わずかで没しており、短命の父子として歴史に名を刻んでいる。