藤原道信朝臣
ふじわらのみちのぶあそん
平安中期 男性歌人
経歴・人物紹介
平安時代中期の貴族・歌人で、三十六歌仙の一人。中納言・藤原朝光の子で、23歳の若さで早世した。
古今和歌集以下の勅撰集に80首以上が収められる多作の歌人であり、短い生涯ながら多くの優れた歌を残した。恋の歌に特に優れており、若い情熱が作品に直接的に現れている。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな」の歌は、夜が明ければ必ずまた日が暮れると知っていながら、やはり別れの朝が恨めしいと詠んだ恋の別れの歌。理性では分かっていても感情が追いつかないもどかしさを詠んでいる。
23歳での早世が多くの人に惜しまれた。若くして100首を超す歌を残したその才能は、長命だったならばさらに大きな歌人となったであろうと後世から評価されている。父・朝光も文化人として知られており、文学的な家風が藤原道信の才能を育んだと考えられる。