右大将道綱母
うだいしょうみちつなのはは
平安中期 女性歌人
経歴・人物紹介
平安時代中期の女流作家・歌人。藤原倫寧の娘で、藤原兼家の妻の一人。息子の道綱が右大将となったことから「右大将道綱母」と呼ばれる。
夫・兼家との愛憎に満ちた結婚生活を綴った「蜻蛉日記」の作者として名高い。日本文学史上最初の女性日記として重要な位置を占め、後の「源氏物語」など王朝文学に大きな影響を与えた。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る」の歌は、嘆きながらひとり寝る夜の明けるまでがどれほど長いか、(来ない)あなたには分かりますか、と詠んだ恋の歌。夫・兼家が訪れない夜の孤独と嘆きを直接的に詠んでいる。
蜻蛉日記は夫の不誠実な態度に苦しみながらも離れられない女性の心理を鋭く描いた作品。当時の一夫多妻制社会における女性の苦悩をリアルに記録した点で、文学的・歴史的に非常に価値が高い。紫式部が「蜻蛉日記」から影響を受けたとも言われている。