三条院
さんじょういん
平安中期 男性歌人
経歴・人物紹介
第67代天皇(在位1011-1016年)。眼病を患いながらも、摂関・藤原道長の圧力に屈せず帝位にとどまり続けた気骨のある天皇として知られる。道長から繰り返し譲位を迫られた末に在位わずか5年で退位した。
和歌にも造詣が深く、後拾遺和歌集以下の勅撰集に歌が収められている。その孤独と覚悟が歌に滲み出ている。
この歌人の百人一首
エピソード・豆知識
「心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな」の歌は、本意ではなく(眼病や政治的圧力の中で)この憂き世に生き長らえるなら、いつかこの夜中の月が恋しくなるだろうという歌。退位を前にした心境を詠んだとされる。
道長の圧力は絶大だったが、三条天皇は五年間その圧力に抗い続けた。眼病で苦しみながらも帝位への強い執着を見せたその姿は、後世の歴史家からも異彩を放つ存在として注目される。