💭 人生・無常の歌
人生の儚さ、世の無常...深い思索を詠んだ歌
全9首
055番
大納言公任
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど
名こそ流れて なほ聞こえけれ
056番
和泉式部
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に
今ひとたびの 逢ふこともがな
068番
三条院
心にも あらでうき世に ながらへば
恋しかるべき 夜半の月かな
073番
権中納言匡房
高砂の 尾の上の桜 咲きにけり
外山の霞 立たずもあらなむ
075番
藤原基俊
契りおきし させもが露を 命にて
あはれ今年の 秋もいぬめり
084番
藤原清輔朝臣
ながらへば またこのごろや しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき
093番
鎌倉右大臣
世の中は 常にもがもな 渚こぐ
あまの小舟の 綱手かなしも
095番
前大僧正慈円
おほけなく うき世の民に おほふかな
わがたつそまに 墨染の袖
096番
入道前太政大臣
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
ふりゆくものは わが身なりけり