🌻 夏の歌
ほととぎす、夏の夜...夏の風物詩を詠んだ歌
全4首
百人一首の夏の歌はわずか4首。四季の中で最も少ないですが、それぞれが夏の情趣を鮮やかに伝えています。
夏の歌の代表的なモチーフは「ほととぎす」です。第81番・後徳大寺左大臣の「ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば」は、ほととぎすの鳴き声に耳を澄ませ、その方を見やれば、そこにはただ有明の月だけが残っていた、という幻想的な情景を詠んでいます。
ほととぎすは、和歌の世界では夏の到来を告げる鳥として珍重されました。その声を聞くことは風雅な楽しみとされ、貴族たちは夜通しその初音を待ち構えることもありました。
第98番・従二位家隆の「風そよぐ」は、初夏の楢の葉のそよぎに涼を感じ、第100番・順徳院の「ももしきや」は、宮中の昔を偲ぶ歌ですが、夏草(しのぶ草)が詠み込まれています。
夏の歌が少ないのは、和歌の伝統において秋が最も詩情豊かな季節とされていたためです。
夏の歌一覧
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
雲のいづこに 月宿るらむ
夏の夜はまだ宵の口だと思っていたのに、もう明けてしまった。あわてて隠れた月は、雲のどこに宿をとっているのだろうか。
超現代語訳夏の夜、短すぎない? まだ遊び足りないのにもう朝なんだけど! 月も帰る場所なくて困ってそう。雲の隙間で寝てんのかな?
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
ただ有明の 月ぞ残れる
ほととぎすが鳴いた方角を眺めると、姿は見えず、ただ有明の月が空に残っているだけであった。
超現代語訳ホトトギスの声したから「おっ」と思って見たのに、誰もいないし。あるのは月だけ。幽霊?それとも私の幻聴? 夜明けの空に響くとか、雰囲気ありすぎ。
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける
風がそよそよと吹いている「ならの小川」の夕暮れ時は(秋のような涼しさだが)、禊(みそぎ)が行われていることだけが、夏である証拠なのだなあ。
超現代語訳夕暮れの風涼しすぎて秋かと思ったわ。でも川でお清めしてるの見ると「あ、まだ夏イベント中だった」って気づく。フェス感あっていいよね。
百敷や 古き軒端の しのぶにも
なほあまりある 昔なりけり
宮中の古びた軒端の忍ぶ草を見るにつけても、やはり慕っても慕い尽くせないほど(恋しく思い出される)昔の御代であるなあ。
超現代語訳ボロくなった建物見てると、昔の栄光が懐かしすぎて泣けてくる。あの頃はよかったな〜って、過去にしがみついちゃう老害ムーブかましてもいい?
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