🌸 春の歌
桜、霞、春の夜...春の訪れを詠んだ歌
全6首
百人一首の春の歌は6首。少数ながら、日本人の春への繊細な感性が凝縮されています。
春の歌に登場する代表的なモチーフは「桜」「霞」「春の夜」です。第9番・小野小町の「花の色は」は、桜の美しさと自分の容色の衰えを重ね合わせた名歌として知られています。
第33番・紀友則の「久方の 光のどけき 春の日に」では、穏やかな春の陽光の中で散りゆく桜の儚さを詠んでいます。春の美しさと無常感が見事に調和した一首です。
第15番・光孝天皇の「君がため 春の野に出でて 若菜つむ」は、大切な人のために雪の中で若菜を摘む情景を詠んだ歌で、春の訪れの喜びと相手への深い愛情が感じられます。
平安貴族にとって、春は新しい季節の始まりであると同時に、美しいものが散りゆく無常を感じる季節でもありました。
春の歌一覧
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
桜の花の色はすっかりあせてしまった。むなしく私が恋や世間での暮らしに思い悩み、ぼんやりと長雨を眺めている間に。
超現代語訳桜も散っちゃったし、私の美貌もそろそろ賞味期限切れかな…。恋だの愛だの悩んでる間に、時間だけが過ぎていくの残酷すぎない? 雨の日は特に病むわ。
君がため 春の野に出でて 若菜つむ
わが衣手に 雪は降りつつ
あなたに差し上げるために、春の野原に出て若菜を摘んでいる。私の袖には雪が降りかかり続けているけれど。
超現代語訳あなたのために春の七草摘みに来たんだけど、まだ雪降ってて超寒い! 手とか凍えそうだけど、あなたに喜んでほしいから頑張っちゃう私、健気すぎでしょ。
ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ
日の光がこんなにものどかな春の日に、どうして桜の花ばかりは落ち着いた心もなく散り急いでいるのだろうか。
超現代語訳天気最高でポカポカなのに、桜だけなんでそんな生き急いでるの? もうちょっとゆっくりしていけばいいじゃん。散る美学とか今はいいからさぁ。
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける
人の心はどうかわかりませんが、慣れ親しんだこの里では、梅の花だけが昔と変わらない香りで咲いていますよ。
超現代語訳あなたの気持ちは変わっちゃったかもね。でも見てよ、この梅の花! 昔と全然変わらずいい匂い。裏切らないのは自然だけ、ってことかなぁ?
いにしへの 奈良の都の 八重桜
けふ九重に にほひぬるかな
いにしえの奈良の都で咲いていた八重桜が、今日はこの九重(宮中)で美しく咲き誇っている。
超現代語訳昔の奈良のブランド桜を、今の宮中で見れるとか最高じゃない? レトロな良さと今の華やかさが合わさって、まじで映えまくり。エモいね〜。
もろともに あはれと思へ 山桜
花よりほかに 知る人もなし
私がお前を愛しく思うように、お前も私を愛しいと思っておくれ、山桜よ。私の心を知ってくれる人は、この桜の花以外には誰もいないのだから。
超現代語訳ねぇ桜、私がお前のこと好きなように、お前も私を好きでいてくれよ。友達ゼロの私にとって、もう話し相手はお前しかいないんだ…。孤独すぎんか?
この歌を練習する
春の歌だけに絞って練習できます
クイズで練習 札流しで練習