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PRちはやふる百人一首勉強ノート

❄ 冬・新春の歌

雪、霜、冬の夜長、そして新春の若菜摘み...冬からお正月にかけての情景を詠んだ歌
全7首

百人一首の冬の歌は7首(新春を含む)。雪や霜、冬の夜長といった情景から、新春の若菜摘みまで、冬ならではの静謐な美しさと新年の喜びが詠まれています。

お正月とかるた——百人一首は冬の風物詩

百人一首かるたは、もともとお正月の遊びとして全国に広まりました。現代でも正月にかるたを楽しむ家庭は多く、1月1日には競技かるたの全国大会(名人戦・クイーン戦)の予選も本格化します。お正月と百人一首は、日本文化の中で深く結びついています。

雪の歌——凛とした白の世界

第4番・山部赤人の「田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」は、田子の浦から眺める富士山の雪景色を詠んだ歌です。「白妙(しろたへ)」という白を表す枕詞が富士の雪の純白さを際立たせ、日本を代表する絶景が活き活きと描かれています。万葉集にも収録された日本最古の雪の名歌の一つです。

第31番・坂上是則の「朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に 降れる白雪」は、夜明け前のほの暗い吉野の里に降り積もった雪が有明の月のように白く輝いている情景を詠んでいます。「朝ぼらけ」ではじまる歌は百人一首に2首あり(第64番と対をなす)、どちらも幻想的な夜明けの美しさを詠んでいます。

霜・冬の夜を詠んだ歌

第6番・中納言家持の「かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける」は、宮中の御階(みはし)に降りた霜を、七夕に天の川にかかるかささぎの橋に見立てた幻想的な歌です。冬の夜の静寂と霜の白さ、宮中という雅な舞台が一体となった名歌で、中納言家持は万葉集の代表的な歌人でもあります。

第28番・源宗于朝臣の「山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば」は、冬の山里の寂しさを詠んだ歌。「かれ」に「枯れ」(草が枯れる)と「離れ」(人が来なくなる)を掛けた掛詞が用いられ、草が枯れ人も離れゆく冬の孤独感が巧みに表現されています。

冬の音——千鳥の声

第78番・源兼昌の「淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守」は、淡路島から飛んでくる千鳥の鳴き声で何度も目を覚ます須磨の関守の情景を詠んでいます。千鳥は冬の渡り鳥で、冬の孤独な夜の象徴。源氏物語でも須磨での光源氏の寂しい冬が描かれており、この歌はその情趣と重なります。

第64番・権中納言定頼の「朝ぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木」は、冬の夜明けに宇治川の霧がたえだえに晴れてゆく中に、魚を取る仕掛け「網代木」が次々と現れる情景を詠んでいます。冬の宇治川の幽玄な早朝の風景が目に浮かぶ一首です。

新春の歌——若菜摘みと新年の喜び

第15番・光孝天皇の「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ」は、大切な人のために初春の野に出て若菜を摘むが、袖には雪が降り続けているという歌です。「若菜摘み」は1月7日(人日の節句)に若菜を摘んで七草粥をつくる新春の行事で、この歌は新年の喜びと愛する人への思いやりが溢れる新春の名歌です。

光孝天皇は仁明天皇の第三皇子で、50代で即位した温厚な天皇として知られています。この歌は百人一首の中でも特に人気が高く、親しみやすい新春の情景が受験生にも愛されています。

百人一首の冬——静寂と凛の美学

百人一首の冬の歌に共通するのは「白」のイメージです。雪の白(第4番・第31番)、霜の白(第6番)、有明の月の白(第31番)。夜明けや夜更けの静寂の中で、白く輝くものを詠んだ歌が多いのが特徴です。

平安貴族にとって冬は、仕事が少なく都に閉じこもる季節でした。宮中や邸宅での雅な暮らしの中で詠まれた冬の歌には、物寂しさの中にも凛とした美しさが宿っています。この「侘び寂び」の感性は、雪や霜といった自然現象を通じて表現され、現代の私たちにも深く共鳴します。

冬・新春の歌一覧

山部赤人
004番 山部赤人

田子の浦に うち出でて見れば 白妙の

富士の高嶺に 雪は降りつつ

田子の浦に出て見渡してみると、真っ白な富士山の頂上に雪が降り積もっている。

超現代語訳田子の浦に来てみたらさ、富士山マジ綺麗すぎ! 頂上が雪で真っ白になってて、今も降ってるっぽい。映え確定だから今すぐ写真撮らなきゃ。

中納言家持
006番 中納言家持

かささぎの 渡せる橋に おく霜の

白きを見れば 夜ぞふけにける

天の川にかささぎが架けたという橋に置いた霜が白いのを見ると、夜もずいぶん更けたのだなあと感じる。

超現代語訳夜空見上げたら星がめっちゃ綺麗で、霜が降りてるみたいに白いわ。気づけばもうこんな時間? 夜更かししすぎたけど、この静けさ嫌いじゃないかも。

光孝天皇
015番 光孝天皇

君がため 春の野に出でて 若菜つむ

わが衣手に 雪は降りつつ

あなたに差し上げるために、春の野原に出て若菜を摘んでいる。私の袖には雪が降りかかり続けているけれど。

超現代語訳あなたのために春の七草摘みに来たんだけど、まだ雪降ってて超寒い! 手とか凍えそうだけど、あなたに喜んでほしいから頑張っちゃう私、健気すぎでしょ。

源宗于朝臣
028番 源宗于朝臣

山里は 冬ぞさびしさ まさりける

人目も草も かれぬと思へば

山里は冬こそ寂しさがまさるものだ。人の訪れも途絶え、草も枯れてしまうと思うと。

超現代語訳山奥の冬、ガチで人来ないし草も枯れるし、孤独レベルMAXなんだけど。寂しさで死ぬタイプのウサギなら即死してるわ、この環境。

坂上是則
031番 坂上是則

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに

吉野の里に 降れる白雪

夜が明け始めるころ、有明の月かと見間違えるほどに、吉野の里には白々と雪が降り積もっていることだ。

超現代語訳うわ、外まっ白! 月明かりかと思ったら全部雪じゃん! 吉野の冬の本気見たわ。寒いけど、この景色だけは幻想的すぎて許せるかも。

権中納言定頼
064番 権中納言定頼

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに

あらはれわたる 瀬々の網代木

夜が明け始めるころ、宇治川に立ちこめていた霧が切れ切れになり、川瀬にしかけられた網代木が次第に現れてくる景色であるよ。

超現代語訳早朝の宇治川、霧が晴れてきてめっちゃ幻想的。川の中の仕掛けが見え隠れする感じ、ドローン撮影したら絶対バズる景色だわこれ。

源兼昌
078番 源兼昌

淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に

幾夜寝覚めぬ 須磨の関守

淡路島から通ってくる千鳥の鳴き声があまりにもの悲しいので、その声に何度目を覚まさせられたことだろう、須磨の関守は。

超現代語訳千鳥の鳴き声うるさくて起きちゃったんだけど。須磨の警備員さんも毎晩これで起こされてるの? 睡眠妨害レベルで悲しい声出すじゃん、あの鳥。

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