百人一首一覧
37首
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ
わが衣手は 露にぬれつつ
天智天皇
春すぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山
持統天皇
天の原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に 出でし月かも
安倍仲麿
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ
世をうぢ山と 人はいふなり
喜撰法師
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
小野小町
天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ
僧正遍昭
今来むと いひしばかりに 長月の
有明の月を 待ち出でつるかな
素性法師
名にし負はば 逢坂山の さねかづら
人に知られで くるよしもがな
三条右大臣
みかの原 わきて流るる いづみ川
いつ見きとてか 恋しかるらむ
中納言兼輔
山里は 冬ぞさびしさ まさりける
人目も草も かれぬと思へば
源宗于朝臣
有明の つれなく見えし 別れより
暁ばかり 憂きものはなし
壬生忠岑
山川に 風のかけたる しがらみは
流れもあへぬ 紅葉なりけり
春道列樹
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける
紀貫之
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
雲のいづこに 月宿るらむ
清原深養父
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし
人の命の 惜しくもあるかな
右近
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど
あまりてなどか 人の恋しき
参議等
あはれとも いふべき人は 思ほえで
身のいたづらに なりぬべきかな
謙徳公
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ
くだけてものを 思ふころかな
源重之
御垣守 衛士のたく火の 夜は燃え
昼は消えつつ ものをこそ思ヘ
大中臣能宣朝臣
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は
いかに久しき ものとかは知る
右大将道綱母
忘れじの 行末までは かたければ
今日を限りの 命ともがな
儀同三司母
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に
今ひとたびの 逢ふこともがな
和泉式部
有馬山 猪名の笹原 風吹けば
いでそよ人を 忘れやはする
大弐三位
大江山 いく野の道の 遠ければ
まだふみもみず 天の橋立
小式部内侍
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを
人づてならで 言ふよしもがな
左京大夫道雅
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
周防内侍
嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は
竜田の川の 錦なりけり
能因法師
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に
幾夜寝覚めぬ 須磨の関守
源兼昌
秋風に たなびく雲の 絶え間より
もれ出づる月の 影のさやけさ
左京大夫顕輔
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は ものをこそ思ヘ
待賢門院堀河
ながらへば またこのごろや しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき
藤原清輔朝臣
嘆けとて 月やはものを 思はする
かこち顔なる わが涙かな
西行法師
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の
人こそ知らね 乾く間もなし
二条院讃岐
おほけなく うき世の民に おほふかな
わがたつそまに 墨染の袖
前大僧正慈円
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
ふりゆくものは わが身なりけり
入道前太政大臣
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける
従二位家隆
人もをし 人も恨めし あぢきなく
世を思ふゆゑに もの思ふ身は
後鳥羽院百人一首一覧について
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