百人一首 語呂合わせ一覧
全100首の上の句と下の句を結びつける
決まり字グループ別 語呂合わせ・覚え方
一字決まり(7首)
上の句の最初の1文字を聞いただけで下の句が確定する歌。「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」の語呂合わせで覚えましょう。
む・す・め・ふ・さ・ほ・せ(娘、房、干せ)
すみのえの
ゆめのかよひぢ
「す」みの江 → 「ゆめ」の通い路。住吉の浜辺で夢の中の恋人に会う。
ふくからに
あらしといふらむ
「ふ」く → 「あらし」。風が吹くだけで「嵐」という名がつく山の秋風。
めぐりあひて
くもがくれにし
「め」ぐり会い → 「くも」隠れ。めぐり逢えたのに雲に隠れた月のように去っていった。
さびしさに
いづこもおなじ
「さ」びしさ → 「いづこ」も同じ。寂しくて外を見ても、どこも同じ秋の夕暮れ。
ゆふされば
あしのまろやに
「ゆふ」されば → 「あし」のまろやに。夕方になると門田の稲葉に秋風がそよぐ。
せをはやみ
すゑにあはむ
「せ」をはやみ → 「すゑに」逢はむ。急流で分かれても末には再び合流するように、いつか逢おう。
むらさめの
きりたちのぼる
「む」らさめ → 「きり」が立ち上る。村雨が降った後に霧が立ち上る秋の景色。
二字決まり(42首)
上の句の最初の2文字で下の句が確定する歌。最も数が多いグループです。2文字の音の響きと下の句のキーワードを結びつけて覚えましょう。
あしびきの
ながながしよを
「あし」引きの → 「なが」長し夜。山のように長い一人寝の夜。
たごのうらに
ふじのたかねに
「たご」の浦 → 「ふじ」の高嶺。田子の浦から見上げる雪の富士山。
おくやまに
こゑきくときぞ
「おく」山 → 「こゑ」聞く。奥山で紅葉を踏んで鳴く鹿の声を聞くとき、秋の哀れを感じる。
かささぎの
しろきをみれば
「かさ」さぎ → 「しろ」きを見れば。かささぎの橋に降りた霜の白さを見ると夜が更けたとわかる。
これやこの
しるもしらぬも
「これ」やこの → 「しる」も知らぬも。これがあの逢坂の関、知人も見知らぬ人も行き交う。
つくばねの
こひぞつもりて
「つく」ば嶺 → 「こひ」ぞ積もる。筑波山から流れ落ちる水のように恋が積もる。
みちのくの
みだれそめにし
「みち」のく → 「みだ」れ初めにし。陸奥のしのぶ摺りのように心が乱れ始めた。
たちわかれ
まつとしきかば
「たち」別れ → 「まつ」としきかば。因幡の山の松のように待つと聞いたなら、すぐ帰ろう。
ちはやぶる
からくれなゐに
「ちは」やぶる → 「から」紅。ちはやぶる竜田川が唐紅に染まる。
わびぬれば
うきにたえぬは
「わび」ぬれば → 「うき」にたえぬ。侘びしくなれば浮き草のように漂い出たい。
つきみれば
わがみひとつの
「つき」見れば → 「わがみ」一つの。月を見ると千々に物思いが湧く、秋は我が身だけのものではないのに。
このたびは
もみぢのにしき
「この」たびは → 「もみぢ」の錦。この度の旅は幣の代わりに紅葉の錦を手向けよう。
をぐらやま
しかぞなくなる
「をぐ」ら山 → 「しか」ぞ鳴くなる。小倉山で鹿が鳴く、紅葉を踏み分けて。
ひさかたの
しづごころなく
「ひさ」かたの → 「しづ」心なく。のどかな春の日に静心なく花が散る。
たれをかも
まつもむかしの
「たれ」をかも → 「まつ」もむかしの。誰を友にしよう、松も昔の友はもういない。
しらつゆに
おきまどはせる
「しら」つゆに → 「おき」まどはせる。白露に風が吹きつけ、秋の野の草花を乱す。
しのぶれど
ものやおもふと
「しの」ぶれど → 「もの」や思ふと。忍んでいても顔色に出てしまう恋心。
こひすてふ
そらにしらるる
「こひ」すてふ → 「そら」にしらるる。恋しているとは人に言わないのに、空に知れ渡ってしまった。
あひみての
ものやおもふと
「あひ」みての → 「もの」や思ふと。逢ってからの物思いに比べれば、昔の恋など何でもなかった。
あふことの
ひとしれずこそ
「あふ」ことの → 「ひと」知れずこそ。逢えるかどうか頼みもなく、人知れず思い続ける。
ゆらのとを
ゆくへもしらぬ
「ゆら」の門 → 「ゆく」へも知らぬ。由良の門の渡し舟のように行方もわからない恋。
やへむぐら
あきのつきかげ
「やへ」むぐら → 「あき」の月影。荒れた家にも秋の月の光は差し込む。
かくとだに
もらさばいかに
「かく」とだに → 「もら」さばいかに。こんなに想っているとさえ伝えられない。
あけぬれば
なほうらめしき
「あけ」ぬれば → 「なほ」恨めしき。夜が明ければ帰らねばならない、なお恨めしい別れ。
たきのおとは
なこそながれて
「たき」の音は → 「なこそ」流れて。滝の音は絶えても名声は流れ続ける。
やすらはで
くらきもしらず
「やす」らはで → 「くら」きもしらず。来ると信じて寝ずに待ち、暗くなるのも知らず。
いにしへの
けふここのへに
「いに」しへの → 「けふ」九重に。昔の奈良の八重桜が今日は九重の宮中に咲く。
よをこめて
あふさかのせき
「よを」こめて → 「あふ」坂の関。夜のうちに鶏の声を真似ても逢坂の関は開かない。
うらみわび
ものをおもふと
「うらみ」わび → 「もの」を思ふと。恨んでも仕方ないとわかっていても思い続ける。
もろともに
はなよりほかに
「もろ」ともに → 「はな」より他に。一緒に哀れと思っておくれ、花よ。
おとにきく
くだけてものを
「おと」に聞く → 「くだ」けてものを。噂に聞く高師の浜の波のように砕けながら想い続ける。
たかさごの
なほあまりある
「たかさ」ごの → 「なほ」余りある。高砂の松のように長く生きても、なお昔が恋しい。
うかりける
はげしかれとは
「うか」りける → 「はげ」しかれとは。冷たい人を変えてと祈ったら、嵐がさらに激しくなった。
ほととぎす
つきぞのこれる
「ほ」ととぎす → 「つき」が残る。ほととぎすの声を追って空を見れば、有明の月だけが残っている。
おもひわび
はてはおなじ
「おもひ」わび → 「はて」は同じ。思い悩んで結局は同じこと、身を捨てたい。
よもすがら
くものいづこに
「よも」すがら → 「くも」のいづこに。夜通し物思いにふけり、月は雲のどこに。
たまのをよ
しのぶることの
「たまの」緒よ → 「しの」ぶることの。玉の緒のように切れてしまいそうな命。
みせばやな
ぬれにぞぬれし
「みせば」やな → 「ぬれ」にぞ濡れし。見せたいものだ、この涙に濡れた袖を。
きりぎりす
しものむしろに
「きり」ぎりす → 「しも」のむしろに。きりぎりすが鳴く、霜の降りた冷たい夜。
みよしのの
あきのゆふぐれ
「みよし」のの → 「あき」の夕暮れ。吉野山の秋の夕暮れの寂しさよ。
こぬひとを
やくやもしほの
「こぬ」人を → 「やく」や藻塩の。来ない人を待ち、焼く藻塩の煙のように身もこがれる。
ももしきや
なほあまりある
「ももし」きや → 「なほ」余りある。古い宮中の軒端にしのぶ草が生い茂る昔が偲ばれる。
三字決まり(37首)
上の句の最初の3文字で下の句が確定する歌。数が多いですが、3文字のリズムで覚えるとテンポよく暗記できます。
あきのたの
つゆにぬれつつ
「あき」の田 → 「つゆ」に濡れる。秋の田んぼで露に濡れながら番をする。
はるすぎて
ころもほすてふ
「はる」過ぎて → 「ころも」干す。春が過ぎ夏が来たようだ、衣を干す天の香具山。
あまのはら
みかさのやまに
「あま」の原 → 「みか」さの山。天を仰いで見る月は、奈良の三笠山に昇る月と同じ。
わがいほは
うぢやまと
「わが」庵 → 「うぢ」山。我が庵は都の東南、宇治山のほとり。
はなのいろは
わがみよにふる
「はな」の色 → 「わがみ」世に経る。花の色が褪せるように我が身も衰える。
あまつかぜ
をとめのすがた
「あまつ」風 → 「をとめ」の姿。天の風よ、天女の舞う雲の通い路を吹き閉じてくれ。
いまこむと
ありあけのつき
「いまこ」む → 「ありあ」けの月。「今行く」と言われて待てば有明の月が出る。
なにしおはば
しのぶることの
「なにし」負はば → 「しの」ぶることの。「逢坂」という名なのだから、逢わせてほしい。
みかのはら
いづみなりけり
「みかの」原 → 「いづみ」なりけり。瓶原に湧く泉川のように、いつ見たのか恋しい。
やまざとは
さびしさまさる
「やまざ」と → 「さび」しさまさる。山里は冬がことさら寂しい。
ありあけの
つれなくみえし
「ありあ」けの → 「つれ」なく見えし。有明の月のようにつれなく見えたのは。
やまがはに
ちりぬるを
「やまが」はに → 「ちり」ぬるを。山川に風がかけた紅葉のしがらみ。
ひとはいさ
はなぞむかしの
「ひと」はいさ → 「はな」ぞむかしの。人の心はわからないが、梅の花は昔と同じ香り。
なつのよは
くものいづこに
「なつ」の夜は → 「くも」のいづこに。夏の夜は短く、月がどの雲に宿ったのか。
わすらるる
わがみをなにと
「わす」らるる → 「わがみ」をなにと。忘れられる我が身をどうしたらよいのか。
あさぢふの
あはでこのよを
「あさぢ」生の → 「あは」でこの世を。浅茅生の露のように儚い、逢わずにこの世を過ごすのか。
あはれとも
あはれとぞおもふ
「あはれ」とも → 「あはれ」とぞ思ふ。哀れと思ってほしいのに、言えない恋の苦しさ。
かぜをいたみ
くだけてものを
「かぜ」をいたみ → 「くだ」けてものを。風が岩に波を砕くように、砕けても思い続ける。
みかきもり
ゆくすゑまでに
「みか」きもり → 「ゆく」末までに。御垣守の火のように恋い焦がれる。
なげきつつ
いかにひさしき
「なげき」つつ → 「いか」にひさしき。嘆きながら独り寝する夜はどれほど長いことか。
わすれじの
いのちにかへて
「わすれ」じの → 「いの」ちに替へて。忘れないと誓った言葉を命と引き換えに。
あらざらむ
いまひとたびの
「あら」ざらむ → 「いま」一度の。もう長くない命、今一度だけ逢いたい。
ありまやま
ひとにしられで
「ありま」山 → 「ひと」にしられで。有馬山の猪名の笹原のように人知れず恋する。
おほえやま
ふみもまだみず
「おほ」え山 → 「ふみ」もまだ見ず。大江山の道も手紙もまだ見ていない。
いまはただ
ひとづてならで
「いまは」ただ → 「ひと」伝ならで。今はただ、人伝ではなく直接「会いたくない」と言ってほしい。
はるのよの
はなのうたたね
「はるの」夜の → 「はな」のうたたね。春の夜の夢のような儚い恋。
あらしふく
みだれてけさは
「あらし」吹く → 「みだ」れてけさは。嵐が吹いて三室山の紅葉が散り乱れる。
あはぢしま
いくよねざめぬ
「あはぢ」島 → 「いく」夜寝覚めぬ。淡路島の千鳥の声に幾夜目覚めることか。
あきかぜに
あはれなりけり
「あきか」ぜに → 「あは」れなりけり。秋風にたなびく雲の絶え間から月が漏れる哀れさ。
ながからむ
くろかみの
「なが」からむ → 「くろ」髪の。長く生きるかわからない、黒髪の乱れのように。
ながらへば
うしとみしよぞ
「ながら」へば → 「うし」と見しよぞ。生き長らえれば、今辛いこの時期もいつか懐かしく思うだろう。
なげけとて
かこちがほなる
「なげけ」とて → 「かこち」顔なる。嘆けと月が私を照らしているようだ。
わがそでは
すゑのまつやま
「わがそで」は → 「すゑ」の松山。我が袖は涙の海、沖の石のように見えないほど深い。
おほけなく
わがたつそまに
「おほけ」なく → 「わが」立つ杣に。身の程知らずにも衆生を覆おうとする比叡山。
はなさそふ
ふるさとさびし
「はなさ」そふ → 「ふる」さと寂し。花を誘う嵐の庭の雪のように、古里は寂しい。
かぜそよぐ
みそぎぞなつの
「かぜそ」よぐ → 「みそ」ぎぞ夏の。楢の葉に風がそよぐ、御禊は夏の印。
ひともをし
よをおもふゆゑに
「ひとも」をし → 「よを」思ふゆゑに。人が愛しくも恨めしくもある、世を思うがゆえに。
四字決まり(6首)
上の句の最初の4文字で下の句が確定する歌。6首だけなので集中的に覚えましょう。
なにはがた
みをつくしても
「なには」潟 → 「みを」つくしても。難波潟の澪標のように身を尽くしても逢いたい。
みかきもり
ひるはきえつつ
「みかき」もり → 「ひる」は消えつつ。御垣守のかがり火のように、昼は消え夜は燃える恋。
ちぎりきな
すゑのまつやま
「ちぎり」きな → 「すゑ」の松山。契ったのに末の松山を波が越えるなんて。
こころにも
うきよにながら
「こころ」にも → 「うき」世に。心にもなく辛い世を長らえていたい、命のある限り。
ちぎりおきし
いのちにかへて
「ちぎ」りおきし → 「いの」ちに替へて。露のような儚い約束を命に替えて。
なにはえの
みじかきあしの
「なにはえ」の → 「みじ」かき葦の。難波江の短い葦の節のように短い逢瀬。
五字決まり(2首)
上の句の最初の5文字で下の句が確定する歌。わずか2首です。
六字決まり(6首)
上の句の最初の6文字まで聞かないと下の句が確定しない歌。3組のペアがあり、それぞれの違いを覚えるのがポイントです。
3組のペアを区別しよう:「あさぼらけ」「きみがため」「わたのはら」
わたのはら やそしまかけて
ひとにはつげよ
「わたのはら【や】」=八十島。大海原の八十の島々を越えて漕ぎ出す、都の人に伝えてくれ。
きみがため はるののにいでて
わがころもでに
「きみがため【は】」=春の野。あなたのために春の野で若菜を摘む。明るく温かい春のイメージ。
あさぼらけ ありあけのつきと
よしののさとに
「あさぼらけ【あ】」=有明の月。朝ぼらけに有明の月かと思えば、吉野の里に降る白雪だった。空を見上げるイメージ。
きみがため をしからざりし
ながくもがなと
「きみがため【を】」=惜しからざりし。あなたのためなら命も惜しくなかったのに、逢った今は長く生きたい。切ない恋のイメージ。
あさぼらけ うぢのかはぎり
あらはれわたる
「あさぼらけ【う】」=宇治の川霧。朝ぼらけに宇治川の霧が晴れて、瀬々の網代木が現れる。下(川面)を見るイメージ。
わたのはら こぎいでてみれば
くもゐにまがふ
「わたのはら【こ】」=漕ぎ出す。大海原に漕ぎ出して見れば、沖の白波が雲と見まがう。
語呂合わせの効果的な使い方
ステップ1:一字決まりから始める
まずは「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」の一字決まり7首を完璧に覚えましょう。たった7首ですが、上の句の最初の1文字を聞くだけで瞬時に下の句がわかるようになります。
ステップ2:六字決まりの3ペアを区別する
「あさぼらけ」「きみがため」「わたのはら」の3ペア(計6首)は、紛らわしい歌の代表格です。各ペアの違いをイメージで覚えましょう。例えば「あさぼらけ」は、「あ」は空(有明の月)、「う」は下(宇治の川霧)と覚えると区別しやすくなります。
オリジナルの語呂合わせを作ろう
ここで紹介した語呂合わせが覚えにくい場合は、自分だけのオリジナル語呂合わせを作るのが最も効果的です。自分で考えた関連付けは記憶に残りやすくなります。